雇用保険とは?~制度の基本と加入条件

そもそも、雇用保険って何のためにあるの?

一言でいうと、「働く人の生活と雇用の安定を守るための保険」です。従業員が万が一失業してしまった時に、再就職までの生活を支える「失業手当(基本手当)」が有名ですが、それだけではありません。

  • 育児や介護で会社を休むときの生活を支える給付金(育児休業給付金、介護休業給付金)
  • 定年後も働き続けるシニア世代の賃金を補う給付金(高年齢雇用継続給付)
  • 従業員のスキルアップを支援する給付金(教育訓練給付)

など、働く人の様々なライフステージを支える、とても心強い制度なのです。また、会社にとっても、社員の雇用を守るための助成金が用意されています。

どんな人が加入するの?(加入条件)

正社員だけでなく、パートやアルバイトの方でも、以下の2つの条件を両方とも満たす場合は、原則として雇用保険に加入しなければなりません。

  1. 1週間の所定労働時間が20時間以上であること
  2. 31日以上継続して雇用される見込みがあること

「所定労働時間」とは、雇用契約書などで定められた労働時間のことです。残業時間は含みません。 「31日以上の雇用見込み」については、契約期間の定めがない場合や、契約更新の可能性がある場合も含まれます。健康保険・厚生年金保険のように月額88,000円という条件はありません。

事務担当者さんは、新しく人を雇い入れる際に、この条件に当てはまるかどうかを正確に確認してください。

事案が発生した際は、できるだけ迅速に連絡フォームにて申請

従業員が加入条件を満たした場合、会社は「雇用保険被保険者資格取得届」をハローワークに提出しなければなりません。事案が発生した際は、できるだけ迅速に連絡フォームにて総務担当まで申請してください。フォーム受付後、1週間以内には電子申請いたします。

  • 電子申請期限:従業員を雇い入れた日(資格取得日)の翌月10日まで
  • 提出先:瑞祥会(ハローワーク東かがわ)・ルボア(ハローワーク高松)

この手続きが遅れてしまうと、従業員がいざという時に給付を受けられなくなる可能性も出てきます。大切な手続きですので、期限内に必ず行いましょう。

手続きをすると、ハローワークから「雇用保険被保険者証」が交付されます。紛失を防ぐため、瑞祥会グループでは総務担当が全従業員の「雇用保険被保険者証」を保管しています。従業員から発行の申し出があれば、PDF形式にて各施設/事業所宛にメールにて発行いたします。